冷戦が終わり、ソ連は消えてなくなった。資本主義が自己矛盾によって崩壊し、共産主義へ向かうという理論は、間違いだったという事になった。しかし、果たしてそうだろうか?
実は、共産主義という実験自体は大成功だった、としたらどうだろう。 今年になってアルゼンチンのインフレがあまりにひどい、というので、同政府は、大型スーパーマーケットやデパートの商品価格を固定するという荒業に討って出た。 キーワードは、多分この価格統制である。刷りに刷りまくった結果として、ハイパーインフレかインフレかは抜きにして、そういう事態になったとき、政府はこの価格統制に出るのであろう。それは今は北朝鮮とアルゼンチンくらいでしか見れない光景だろうが、今後それが広がるだろう多くの国で、そういう事態になるはずである。 それは、ソ連や東欧で長年「実験」されてきた事であるし、そのときの人間の反応や行動もデータとして蓄積されているはずである。 現状すでに、石油や貴金属、一部では食料まで含めて、そういう事態になっているが、これが今後はあらゆる国の、多くの品物・商品について実現される事になる、と思う。値札は安いままだが、商品が棚から消えているとか、入荷未定の札がついている、とか。 その時に現れるのは、闇市である。ブラックマーケット。そこではあらゆる商品が手に入るが、価格統制された商品の10倍とか100倍といった値付けがされる。これが、実質的なインフレ、ハイパーインフレの正体である。 公的・表面的にはインフレ、ハイパーインフレなどは存在しない事になっているが、実質的にはハイパーインフレ状態という。 心配される暴動に対しては、非常事態とかなんとか理由をつけて、強力な暴力装置が対応するはずである。その暴力装置導入の理由は、天災、テロ、パンデミック、放射能事故などであり、いまも現在進行形である。 以上の社会が、これからわれわれが向かう事になるはずです。そうであってほしくないが、総合すると、そういう結論になる。 (追記) この未来の社会は、いわばネオ社会主義、ネオ共産主義とでもいうべきものである。米政府内のネオコン派が、実は共産主義信奉者らだという噂と無関係ではないだろう。こうして予測をしてみるとき、マルクスの「予言」は、成就することになるかもしれないと思うわけであり、しかしそれは労働者階級による革命などというものではなく、国家主導になる事は明らかである。
テーマ:インフレーションは止まらない | ジャンル:政治・経済 |
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